10.13.CRAZY ABOUT YOU



新生ミニモニ。のテーマは「挑戦」
3月29日初代ミニモニ。としてのラストステージを終えた後、新生ミニモニ。が掲げたテーマが
これである。
初代ミニモニ。も日々挑戦し続けていたユニットではあったが『音楽の追求、音楽の冒険』が
第一のテーマであった。
どんなジャンルの音楽にチャレンジしても、完成された作品はどれもミニモニ。の曲でしかなかった。
ザ・ビートルズが色々なタイプの曲を演奏しても、それをロックだポップスだとジャンルで
括る人は少ない、「ザ・ビートルズ」そのものがすでに“音楽のジャンル”となったからだ。
初代ミニモニ。もすでにその領域に達していたと言っていいだろう。


誰もが危惧していた矢口リーダー卒業後の新生ミニモニ。
ミニモニ。が変わってしまうのではないか?ミニモニ。大丈夫?そのような声も多く聞かれた。
そこでミニモニ。がリリースしたのが「県庁所在地」「数え歌(お風呂/デート)」の2枚。
「おっかすぃ〜」で音楽的に高レベルな作品をリリースした後だけあって、その曲に対する
批判も少なくなかった。
新生ミニモニ。はまず原点に立ち返り、あえてミニモニ。の王道ソングを2ヶ月連続で
ドロップしてきた。

「原典回帰しながら前に進む曲」であるこの2曲の後、幻となった作品がもう1枚出る予定であった。
この曲がリリースされなかったのは非常に残念な事ではあるが、あえて新生ミニモニ。が
ここでリリースする必要がないとの判断で見合わせたのだと私は理解している。
この2枚で新生ミニモニ。のまずやらなければいけない事「原点に立ち返る」という事は
成果を得たということだ。
「次が勝負作だな。」私はあの時に強く確信した。
どのような形で勝負してくるかはまったくもって想像できなかったが、次の3枚目こそが
ある意味で新生ミニモニ。としての真の姿がわかる1枚となるだろう、そう感じその時を心待ちにした。



ちょっと話が逸れるが「数え歌」がリリースされた時に、世間の声は散々であった。
「子供っぽすぎる」「これでは子供も買わないのでは?」などなど。
そもそもミニモニ。リリースの後に批判は毎回必ずついて回るものである。
「ジャンケンぴょん」の時は企画物と言われ、「リンリンリン」の時は二番煎じ、
「おっかすぃ〜」の時は子供には難しすぎるなどなど、ありきたりの批判を良く目にしたものだ。
そもそもこの手のエセ評論家気取りの文句垂れ厨はミニモニ。に大した興味などなく
拾った音源を聞いてるだけでCDを買うわけでもないだろうから相手にするに値しないのだが。

革新的な音楽をやるグループはその批判的声を避ける訳にはいかない。それもまた宿命だ。
万人にすぐ受け入れられる音楽ほどつまらないものはない。万人に理解されるには時間がかかる。
毎回お約束のようにミニモニ。の良さがわからない愚かな文句垂れ厨が現れるたびに
私は心の中でほくそえんでいた。
逆にこいつらにすぐ絶賛される方がおっかないわ!と。
その時はミニモニ。が守りに入った時だろうなと。



「数え歌」リリースから約2ヶ月後の7月31日新生ミニモニ。に動きがあった。
さくら組おとめ組、松浦亜弥の新曲など大量にリリースの情報が同時に出た中で
私が一番に目を引かれたものが
10/16発売 ミニモニ。シングルの一行である。
私はすかさず手帳の10/16の部分にミニモちゃんの似顔絵を書き印を入れた。
「ミニモニ。新曲がでるのだぴょ〜ん♪」との文字と共に。

8/22新曲のタイトルが発表された。「CRAZY ABOUT YOU」。
そのタイトルを見た時に私は震えた!あまりにも勝負作に相応しいそのタイトルに震えあがった。
ミニモニ。はここで大きく変貌しようとしている。その事が大いに予想されるタイトルでもあり
ミニモニ。の鬼気迫る気迫が感じ取れた。


8/30私が考えてもいない事が発表された。
伝説の初代ミニモニ。LAST GIG’SがDVDとして発売されるという。
それも「CRAZY ABOUT YOU」発売2週間後だ。
このライブDVDを見れば初代ミニモニ。時代の事を思い出し、新生ミニモニ。に対して
また難くせをつけたがる人が出てくる危険性があるだろう。
だから私はこのDVDは封印するものだと勝手に思っていた。
しかし、ミニモニ。は過去を封印することはしなかった。
過去の偉大な功績もきちんと表に出し、それでも今の新生ミニモニ。が世間に強くアピールできる
そう自信を持ってのリリース決定だったのだ。
私は守りに入っていた自分の気持ちを恥じた。ミニモニ。は常に前に進もうとしている。
それも確固たる自信を持って。


9/17「CRAZY ABOUT YOU」のジャケット写真が公開された。
加護ちゃんの発言にもある通りチェックがない衣装。
常に笑顔で写っていたメンバーが笑顔を消してクールに佇んでいるその姿。
そして、ど真ん中に大きく輝くミニモニ。のNEWロゴマーク。
曲のタイトルを端に追いやり、メンバーの体に被ってまでそのロゴマークを強調しているデザインに
ミニモニ。が本気中の本気だという意気込みを強く感じ取った。


あとは曲のみ。
ミニモニ。がここまで自信を持って世に送り出そうとしている新曲とは、どのような曲なのか?


9月某日。
ピスコネのボスより「CRAZY ABOUT YOU」の音源が届いた。
ミカの英語から始まるその曲は、つんくがここ数年傾倒しもがき苦しんでいるがまったくもって
成果が出せないでいる『R&B』という“魔のジャンル”であった。
初めて聞いた時に私は自分の耳を疑った。

これがミニモニ。なのか・・・ミニモニ。までも・・・

数回リピートしているうちに、私はふと我に返った。
そして天から声が聞こえてきた。





















<イェイ!おめでとう!!








いや、違う。こっちだ。








<後はまかしとき!








いやいやこれも違う!
すみません、ちょっと私の「つんく顔落ち画像フォルダ」が
整理されてなかったもので。
こっちだ!








<ミニモニ。ってなんや?









ミニモニ。ってなに?

この言葉が私の頭を駆け巡った。
ミニモニ。がR&Bというジャンルの音楽を歌う。ミニモニ。らしくない。

おいおいピストル!お前は何を言ってるんだ!
ミニモニ。こそジャンルだろう。
ミニモニ。が歌えば、その瞬間からその曲は「ミニモニ。ソング」というジャンルになる。
どんな曲でもミニモニ。が歌えばそれはミニモニ。のものとなる。
それこそがミニモニ。だったではないか。
私は「CRAZY ABOUT YOU」という曲がリリースされるまでの間にこの肝心な事を
忘れてしまっていたようだ。
自分で言うのもなんだが、私ほどミニモニ。に傾倒している男でも初聞きした時に一瞬このように
感じてしまった。
信者の予想さえも裏切り驚かせてしまうこの曲こそが今回の新生ミニモニ。の肝なのである。
私もまんまとミニモニ。の術中にはまってしまったと言える。


しかし、ちびっこたちにはこの事が理解されない危険性もある。
そこで「ミニモニ。とはなんなのか?」という事をもう一度復習して頂こうということで
お子様でも分かるように「おはスタ」という媒体を使い、「ミニモニTHEドキュメンツ」という企画で
講習会を行なったわけである。
私もそのミニモニ。の意志を感じ取り、仕事に支障をきたしながらも眠い目こすって
見れない地域のお子様のために毎日更新していたわけだ。
すべてはミニモニ。のために。



ミニモニ。は決して守りには入らない。常に攻めの姿勢を貫く。
今回も私みたいな凡人が想像することすらできない程の大きな攻めにでた。
凡人が予想できる範疇のことをやっていてはダメなのだ。
常に一歩、二歩先を行く。先を進んでこそミニモニ。
我々凡人はまたしてもミニモニ。の後をただ黙って着いて行くしかないという訳だ。

加護ちゃんの口から「NEWミニモニ。」という言葉が出た。

初代ミニモニ。から新生ミニモニ。、そしてこれからはNEWミニモニ。の時代に突入した。
しかし、デビュー前からミニモニ。の魂は何一つ変わっていない。
それは、ミニモニ。信者のバイブルとなるであろう「WO(10/20号)」にも記されている。



辻ちゃん
「歌っているときや踊っているときは、この曲はどうしてもかっこよくなるんだけど、
素に戻った時は普段のミニモニ。のままだと思う。
その残ってるミニモニ。っぽさっていうか、アンバランスな感じがミニモニ。流の“オトナ”
なんじゃないかな。
歌はバージョンアップしてるけど、素は変わらない、そのギャップで見せる“オトナ”。」


辻ちゃん凄い!!私が長々と書いてきた事をこれだけの短い言葉で的確に語っている。
本物が語るとこうも説得力があるものか。


ミカ・トッド
「こういう面もあるのよっていうだけで、まだまだミニモニ。の側面はいっぱい残ってるんです。」

そう、これだよ。
まだまだ私達はミニモニ。のほんの一部の側面しか見ていない、理解できていないのだ。
まだまだこれからミニモニ。の色々な面を垣間見ることになるだろう。
これからも常に驚かされ続けるわけだ。


加護ちゃん
「この前はお風呂で数えてたからね(笑)次はどこで数えるんだろうって思ってるところに
新しいミニモニ。なので、新鮮で、楽しいと思います(笑)」



やっぱ加護ちゃん凄い!!
完璧に見透かされてるよ。あたふたするヲタを想像して楽しまれちゃってるよ(w
県庁所在地に「覚えちゃいなシリーズ」って副題が付いてるからって次もシリーズだろう?とか
お風呂の数え歌がでたから次は羊を数える「良く眠れる数え歌」ちゃうん?とか
そんな浅はかな低次元のヲタの考えなんかは、もうすべて超越されちゃってる訳だ。
ミニモニ。はヲタの思い通りなんかにはならない、すべて先の先を行く。
あらためてミニモニ。の偉大さを思い知らされた。


やはりミニモニ。は最強であると!素晴らしいユニットだと!
これからもどんどん私達を驚かせて楽しませてくれることだろう。